カテゴリ:峠の茶屋( 8 )

土を救え!〜大藪家土塀・土壁救出大作戦 2010/5/11〜21

b0072947_0211619.jpg土を救え!
〜大藪家土塀・土壁救出大作戦〜

2010/5/11(火)〜21(金)

高速道路建設のために、解体撤去を余儀なくされる大枝の大藪家。
そこには、江戸時代からある練り土積みの土塀と、古い土壁の門があります。
すべてがゴミとして処分されるまえに、土を救い出しましょう。
土は、無限に再生可能な造形素材です。

※作業は解体工事の進行に応じて変わる可能性があります。

問合せ:井上明彦(090-6064-7801 aki@kcua.ac.jp)

⇒チラシダウンロード



⇒報告
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by oeap | 2010-05-12 00:16 | 峠の茶屋

報告|「さよなら、峠の茶屋」 2010.4.17〜18

b0072947_20313226.jpg2010年4月17日(土)、ついに峠の茶屋の解体式を迎えた。
お披露目茶会から、ちょうど一年。連休明けに控えた大藪家解体に先立ち、峠の茶屋を撤収する。
解体式では、作業の安全を祈り、近所の人や地上と地下の生き物に迷惑をかけないことを誓い、そして建物の材料となった木や草、土、石などをもとの自然に返してお礼をいう。
この解体式は、地域の伝統的な建築文化を見直そうという、OAPの新プロジェクトにも関連している。
b0072947_18535261.jpg大原野神社の神主さんを呼んで本格的に、という話もあったが、もっか資金が底をついているので、われわれだけで独自の解体式を執り行うことになった。

式を取り仕切るのは、OAP実行委員長で地元建築士の西小路敏氏。びしっとした背広姿で決まっている。
b0072947_18583970.jpg参加者は、OAPから、西小路さん、浅野、三木の各氏に、新メンバーの院生・増田さん、制作スタッフである芸大のつちのいえプロジェクトの顧問・小清水漸名誉教授、栗本夏樹准教授、学生の富元君、木下さん、茗荷君、稲垣さん、下迫君、それにデザイン科の新入生2人が参加。
予想以上に集まって、ほっとする。
b0072947_1975597.jpg西小路さんによる釘抜きの儀式。

「えいっ、えいっ、えいっ !」と梯子にくさびを打ち込む身振り。
b0072947_20361652.jpg式のあとは、最後の食事会。
久しぶりに人でにぎわって、峠の茶屋も喜んでいる。
b0072947_2038739.jpg峠の茶屋は、テラスに上がってはじめて「峠」のロケーションがわかる。
この日、はじめて上った人もいた。
テラスの上は、ぽかぽか春の陽気。
しばし、なごみの時間。
b0072947_2042550.jpg14時から解体作業を開始。
まずはテラスの手すりをはずす。

作業は解体というより、材料を再利用するので、分解に近い。
いずれにせよ、つくるときと同様に手順が大事。足場を確保しながら進めないと、はずせるものがはずせなくなったりする。
b0072947_20461699.jpg屋根をはずす。
b0072947_20464126.jpg日干しレンガは崩れなかったので、そのままひとつずつはずして持ち帰ることにする。
b0072947_20473545.jpgもちろんしっかりくっついてはずれない箇所もある。
小清水先生がタガネを打って手伝ってくださる。
ありがたい。おかげで作業の一部をビデオで撮影することができた。
b0072947_2049237.jpgレンガをどんどんはずして運ぶ。
b0072947_20502843.jpgつくったレンガは80数個はある。
学生たちの協力で、ずいぶん作業がはかどった。
b0072947_20494597.jpgレンガをはずしていくと、建物と風景の関係がどんどん変化していって、とても面白い。
建築は、内部と外部の関係を決める開口部が決定的であることをあらためて痛感する。
b0072947_2155744.jpg竹小舞を使った左官壁の方は、そのまま軸組から取りはずすことにした。
しかし、さすがにずっしりと重い。300kgはあるだろうか。男6人がかりでやっと運べる重さ。
b0072947_21185256.jpgこの日の作業は17時には終了。

大藪家の駐車場が元通りになった。

b0072947_2144945.jpg翌4月18日(日)も午後1時から作業。

椎原保先生と子供たちが手伝いにきてくれる。
b0072947_21121923.jpgはがした土は土嚢につめる。
息の合った兄妹。
b0072947_21152551.jpg土嚢は全部で40袋近くになる。

この日、手伝ってくれたのは、椎原親子に加え、つちのいえPJの木下さん、テーマ演習受講生の遠藤君、谷口さん。
b0072947_21154374.jpg
壁の構造体を200mほど離れた芸大に運ぶ。

すべての作業は16時すぎには終了した。
人手があるというのは、本当にすごい。
われわれは規模の大きな古代遺跡に感動するが、機械力はなくとも、多くの人力があれば、人間は相当なものがつくれると思う。
(井上記)


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by oeap | 2010-04-19 19:17 | 峠の茶屋

さよなら、峠の茶屋  2010年4月17日(土)〜20日(火)

b0072947_1312268.jpg高速道路建設のために、解体撤去を余儀なくされる大枝の大藪家。
その一角に、大藪家の古い土塀を延長すべく建てられた峠の茶屋。
今年、連休明けにひかえた大藪家の解体に先立ち、峠の茶屋のお別れ会と解体を行ないます。

■お別れ会:4月17日 正午〜
■解体撤去作業:4月17日お別れ会後〜20日(予定)

なお、「峠の茶屋」はこの場所から消えますが、材料となった地域の土や木は再利用されます。
発想のもととなった、大藪家の土塀の土も救出します。

⇒チラシ・ダウンロード

■峠の茶屋の歩み 2008.7 ~ 2010.4
2008.7.18 井上明彦「峠の茶屋計画」発表 at『みどりの停留所』展(テーマは「土塀延長」)
2008.8.22 京都芸大生と井上明彦により「峠の茶屋」建設始まる。
大藪家、松尾家、西小路敏氏、創作工房大五、 建設業者など、地域のさまざまな人々の協力を得て進行
2009.4.19 峠の茶屋お披露目茶会
以後、地域のコミュニティスペース、休憩所、 大枝アートプロジェクトの広報スペースなどとして活用される
2009.5.18 九社神社の例祭で立てられる提灯のために屋根の一部を切る
2009.8.22 峠の茶屋ミニ映画会 (大藪家、最後の地蔵盆にちなんで)
2010.1.23 大藪家「北向き地蔵」引越し
2010.4.17 峠の茶屋 お別れ会


[終了しました] ⇒報告
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by oeap | 2010-04-16 16:39 | 峠の茶屋

地蔵盆ミニ映画会 at 峠の茶屋 8/22(土)

b0072947_0283926.jpg春に躯体が一応の完成を見た峠の茶屋は、いつのまにか大枝の風景に溶け込んでいます。が、最近の大雨で、土壁の一部が剥落したりしていました。

8月11日(月)、壁の補修に合わせて、テーブルの天板をつけ、白いパネル壁を奥に取り付けました。
もちろんどれも廃棄物を再利用。
b0072947_028544.jpg内部はより茶屋らしくなりました。
奥の壁には、大枝アートプロジェクト関連の資料、ガリ板新聞や広報物、また大藪家はじめ、ご近所の方々の絵や写真を飾れます。
地域のコミュニティスペースとして、また大枝アートプロジェクトの新拠点として活用してくださればと思います。

その手始めとして、8月22日の大藪家最後の地蔵盆に、峠の茶屋にて、お盆にふさわしい短編映画会を下記のように開催することにしました。



b0072947_23492846.gif大藪さんの賛同を得て、右記の催しを開催します。
どうぞお越し下さい。

地蔵盆ミニ映画会 at 峠の茶屋
2009年8月22日(土)
大藪家地蔵盆終了後=20:00〜21:00ごろ

『千代のお迎え』
監督:馬場マサノリ 2005年 24分

あの大原野の大工・大五さんが落ち武者役で出演!

参加無料 お茶付き

問合せ:イノウエアキヒコ
    tel.090-6064-7801


⇒【報告】地蔵移動から峠の茶屋映画会まで
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by oeap | 2009-08-11 00:27 | 峠の茶屋

報告|峠の茶屋 お披露目茶会 2009年4月19日

b0072947_14114671.jpg昨年2008年7月の「みどりの停留所展」以来、こつこつと取り組んできた「峠の茶屋」が、ようやく完成しました。
去る4月19日(日)午後、うららかな春の日差しの中、お披露目茶会を開催しました。
ご近所の方々や、お世話になった芸大設備課の方々、美術家・建築家の方々も来てくださり、にぎやかな集いになりました。
「まるで一揆のようだ」ともいわれる茶屋のテラスでの照屋夏樹さんの三味線演奏が、じつに不思議な無国籍な情緒をあたりにふりまいていました。

詳しく⇒PLUS blog
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by oeap | 2009-04-19 14:08 | 峠の茶屋

2009年1月1日 土塀延長/「峠の茶屋」中間報告

b0072947_2152364.jpgあけましておめでとうございます。
● ● ●
大枝アートプロジェクトを母体としながらも、半ば独立したかたちで、井上明彦と京都芸大学生有志が昨夏から制作を続けている「峠の茶屋」ですが、去る12月31日の大晦日、大藪家の土塀延長という当初の構想通り、土壁がようやく道路まで達したので報告します。

経緯
関連サイトPLUS blog


この峠の茶屋プロジェクトにあたっては、以下の二つの条件を設定しています。
ひとつは「素材・技術・制作物の循環」ということ。
素材はすべて大枝の土地のものを用いること、木材や石材も道路工事のためにこわされた家の廃材などを再利用すること、技術も土着の技術を研究・応用することなど、です。言い換えれば、原則としてモノを買わない、お金を使わないということ。そしてつくったものはこの大地に還るものであること。
第二に、つくるプロセスをできるだけオープンにし、多様な人間が構想段階からも関われるようにすること、技術をシェアすることなど、つまり「開放系技術(オープンテクノロジー)」の基本を大事にすることです。

こうして、土は道路工事で削られていた竹林の端の赤土を業者に大量に分けてもらいました。ワラは、大藪さんの田んぼからいただき、木材は、工事で解体された家や大原野神社の古い敷居、竹や銀杏の自然木は、大原野の大工さんからいらなくなったものをもらい受けました。

まわりの家が道路工事でどんどん取り壊され、大藪家が孤立していくなか、300年前からある土塀が逆に延長されていきます。
巨大テクノロジーで変貌する里山の風景と、手と身体の原始的技術でゆっくりたちあがっていく峠の茶屋の対比。
2009年、永遠に未完の峠の茶屋が大藪家とともに取り壊されるとき、われわれのなかにどのような風景が残るでしょうか、それを目指して作業はまだまだ続きます。

この作業は、大枝の変貌する風景をまえに立ち上がった大枝アートプロジェクトのもうひとつの課題:「この社会の中での美術の根源と位置を測り直すこと」とも不可分と考えます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。(井上記)
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by oeap | 2009-01-01 21:46 | 峠の茶屋

大枝工作隊「峠の茶屋」2期工事終了 2008/09/01

b0072947_22384466.jpg9月1日、久しぶりに青空がのぞく。
今日は屋根とテラスの取り付け作業。

これまでの経緯
b0072947_22412396.jpg屋根材は、大藪家に合わせてトタンを使う。
屋根の下にロフトスペースができ、収納やプロジェクター設置などに活用できる。

しかし、人間はどうして狭い穴ぐら的スペースに魅かれるのか?
b0072947_22442872.jpgテラス式屋根のとりつけ。45mm角の廃材で垂木を組み、12mmの構造用合板を張り込む。

大工仕事を覚えた中岡庸子(タオ)は、いい嫁になると、大工の大五さんも絶賛。
b0072947_22472398.jpg通りがかった近所のおばさんと大藪さんからお菓子とお茶の差し入れがあり、「テラスでお茶を」。

ちょうど峠の位置にある大藪家のロケーション。眺めは抜群。
道路工事がまわりから攻め寄せてくる砦のような位置でもある。
b0072947_23114689.jpgその後ひどいスコールが降り、雨どいの取り付けを急ぐことを決断。
小雨になったすきに迅速にとりつけ、水の流れを確認する。
この位置には、大藪家と同じ工法で土塀をつくる予定。雨どいが土塀をつきぬけて出てきたら面白い。
b0072947_22543574.jpg片づけと掃除を終え、土蔵から長イスを運んで据え付けると、にわかにバラック茶屋気分。
長イスも春日乃茶屋の廃材を利用してつくったもの。
b0072947_2257675.jpgとりあえずこれで2期工事は終了。

秋になったら、土壁をつくり、テラスへのにじり口、ハシゴ、手すりをつけ、内装を整えて、停留所兼茶屋兼ギャラリー兼展望テラス兼・・・に向けて作業を続行する。

大枝工作隊も名称を変えて再出発します。
(井上記)

その後〜現在にいたる経緯
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by oeap | 2008-09-01 22:37 | 峠の茶屋

大枝工作隊・作業その2 2008/8/25-31

b0072947_025997.jpg8月25日午前9時、大枝工作隊、現場で「峠の茶屋」の材料加工始める。柱に使う木材にホゾをつくる作業。
手前から彫刻の山口、漆の中岡、構想設計の堀内、日本画の富元。

工作隊の作業は原則として午前中のみ。

建設にいたる経緯など
b0072947_0123841.jpg大原野の大工・大五さんから頂戴したイチョウの木のホゾ部分(未完)。あえて枝を払わず、樹皮もそのまま残して柱に使う。頂部には葉っぱもついている。
b0072947_0161136.jpg翌8月26日も朝から作業。
うれしいことに、近所の方から珈琲とお菓子の差し入れがあった。
作業の合間にお茶の時間。どう見ても芸大生というより大工現場の見習い。

地域の中に入り込んでモノをつくっていくこと、その作業のなかで地域の「ひと・もの・こと」と交流していくこと、そのことがここにしかない作品やプロジェクトにつながっていくこと、この循環こそ大枝アートプロジェクトの根幹ではなかったか?
b0072947_0234862.jpg同日、昼前、なんとか軸組が立ち上がる。
柱にしたのは、奥から丸太2本、壊された民家の梁2本、イチョウの自然木2本。それに大原野神社の建替えで廃材となった敷居を桁・梁としてまわす。
材料はみな異質。製材した同質の部材でおさめていく通常の大工仕事から逸脱している。
b0072947_18301437.jpg8月28日、仮屋根をつけて上にあがる。予定している展望テラスの位置。
峠の風景をながめてみる。

あらかじめ完成のイメージを決めないで、つくるなかで次のイメージを探っていく。なにせここは、大枝で今もっとも風景が激烈に変化していく場所だ。

この場所は来年には車道になっているのか。目の前の電柱はいつ動くのか。

それにしても最近、雨続きだ。作業がとどこおる。
b0072947_18521663.jpg8月29日、前日決定した屋根の形状にしたがって作業を続ける。うしろが片流れ屋根、前がテラス。
廃材でつくった柱を別の廃材でつぎ足して高さを合わせる。垂木の材料が足りないので、あちこちうろついて廃材をさがす。
大藪さんから飲み物を差し入れていただく。ありがたい。

通行止めのサインが後退して、大藪さんの店先に車をとめることができるようになった。商売するなということか、と工事監督に抗議したのが効いたのかな。(井上記)
作業その3


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by oeap | 2008-08-26 23:55 | 峠の茶屋


高速道路建設により変容する京都・西山の風景と関わるアートプロジェクト


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